キラリ新着情報

コロナPCR偽陽性に注意!!


最近、簡易的PCR検査(NEAR法)で2件続けて偽陽性を診断しました。いずれも夏カゼと思われるお子さんたちで高熱に対して念のため行ったPCR検査で陽性となりました。自分が知っているコロナらしさからは臨床初見がかなり乖離していたため、即座に別のPCR機器で再検証したところ『陰性』でした。なお、そのお子さんのご家族が遅れてコロナを発症することもなかったため、経過からも本当に陰性であったと結論付けました。

6月に入って急激にコロナ以外の感染症が非常に増え、コロナの検査前確率がかなり減ってきています。つまり、コロナ迅速検査の適応を見直す時期になりました。具体的には今まで行っていた『念のための検査』は止めていくべきと考えます。今後も検査の適応は常に流行状況によって変動しますが、現状このままでは偽陽性によって無駄な隔離を余儀なくされるご家族が増えてくる可能性があると考えます。

今年の秋冬はコロナ以外の小児感染症パンデミックが起きると思います。既に現在もそのような感じになりつつありますが、さらにRSウイルスが増加し、その中にインフルエンザが入ってきたときどうなるか。常に先回りして、的確な診療と院内感染対策に努めてまいります。

院長 山岡正慶

TOPへ