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RSウイルスに対する母子免疫ワクチン開始

母体と赤ちゃんを守る、新型RSウイルスワクチン(アブリスボ®)の接種が開始になります。
赤ちゃんは生後数か月はお母さんの免疫で守られていると言われていますが、具体的には『免疫グロブリン』という免疫分子が胎盤を介して移行し、赤ちゃんの体に留まることで、重篤なウイルス感染や細菌感染から守ってくれる仕組みがあります。一方、RSウイルスは成人や年長児においては普通のカゼウイルスの1種にすぎませんが、1歳未満のお子さんが罹患すると高率に気管支炎や肺炎を発症し、高率に入院になる疾患です。特に早産児や基礎疾患のあるお子さんは救命できないケースもあり、非常に警戒されている疾患です。今回、この母子免疫を利用した新型のRSウイルスワクチンが登場しました。

製品名  アブリスボ®
対象者  妊娠24~36週

接種方法 筋肉注射・1回のみ
費用   27,000円(税込29,700円) 
予約方法 電話・窓口

※公費補助はなく自費診療になります
※接種後14日以内に出産した場合の有効性は確立していません

接種における副反応は主に接種部位の疼痛や腫脹程度で発熱の報告はほぼありません。どうしてもワクチンの副反応というとコロナワクチンの辛い症状を思い出しがちですが、基本的にはインフルエンザワクチンと同等と考えてよさそうです。
学会からの見解は以下をご覧ください。
日本小児科学会「RSウイルス母子免疫ワクチンに関する考え方」

お子様の定期受診と一緒にお母様の接種も可能ですし、もちろんお母様のみの接種予約も承ります。
ご不明な点がありましたらご遠慮なくお電話ください。

院長 山岡正慶

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